鶴居村タンチョウと共生するむらづくり推進会議
会議の目的
鶴居村にタンチョウが生息していることを前提に、鶴居村におけるタンチョウと地域との共生の目指すべき姿と、その実現に向けた村独自の取組を”タンチョウ鶴居モデル”と定義し、官民が一体となって”タンチョウ鶴居モデル”を構築、共有し、地域住民に普及啓発を図るとともに、実現に向けた取組を速やかに、かつ継続的に実施される道筋をつけること。
構成員
村長を会長とし、保護関係者、農業者及び関係団体、商工観光団体、他関係する地域団体、村民有志等、村民20名に委員を委嘱。事務局は教育委員会に置き、オブザーバーとして環境省釧路自然環境事務所、北海道釧路総合振興局地域政策課、鶴居村議会、役場の関係部局が参画。
これまでの取組
2018(平成30)年度 |
鶴居村タンチョウと共生するむらづくり推進会議が議会承認を得て発足(6月)
第1回会議(7月)、第2回会議(10月)、第3回会議(12月)
タンチョウを取り巻く現状の説明会開催(7月)
保護のあり方部会(2回)、農業との共生部会(2回)、地域振興部会(3回) |
2019(令和1)年度 |
第1回会議(5月)、第2回会議(7月)、第3回会議(12月)
タンチョウフォーラムinつるい2019「タンチョウの未来・鶴居の未来」開催(10月)
保護のあり方部会、農業との共生部会、地域振興部会、地域住民のかかわり部会(各1回) |
2020(令和2)年度 |
第1回会議(7月)、第2回会議(書面・2月)
保護のあり方部会、地域振興部会、地域住民のかかわり部会(各1回)、農業との共生部会(2回) |
2021(令和3)年度 |
第1回会議(11月)
保護のあり方部会(4回)、農業との共生部会(1回)、地域振興部会(3回)、地域住民とのかかわり部会(3回) |
2022(令和4)年度 |
第1回会議(12月)
保護のあり方部会(5回)、農業との共生部会(1回)、地域振興部会(3回) |
2023(令和5)年度 |
第1回会議(1月)
保護のあり方部会(2回)、農業との共生部会(1回)、地域振興部会(2回)、地域住民のかかかわり部会(1回) |
2024(令和6)年度 |
第1回会議(8月)
保護のあり方部会(1回)、地域振興兼住民のかかわり部会(1回)※R6.12月現在 |
主な議題
【保護のあり方】
国のタンチョウ保護増殖事業の方針や世論を把握しつつ、冬季給餌のあり方や生息環境の保全等について検討する。
【農業との共生】
タンチョウと農業との摩擦軽減や、タンチョウの存在を生かした酪農のあり方等を検討する。
【地域振興】
タンチョウの存在を生かした地域振興の考え方を共有し、地域振興に向けた取組等を検討する。
【地域住民のかかわり】
地域住民がかかわれる機会の創出と、そのしくみ等について検討する。
タンチョウ鶴居モデルの理念
平成30年12月決定
鶴居村に関わるすべての人と組織は、先人がタンチョウを絶滅の危機から救った歴史を誇りとし、将来にわたりタンチョウと共生する鶴居村であり続けるために、タンチョウ鶴居モデルを掲げる。
タンチョウ鶴居モデルは、タンチョウの安定的な生息を保証するため、自然環境と社会環境の向上をすすめ、タンチョウが村民はもとよりすべての人々に愛され、その存在が地域産業の振興と発展に寄与することで、活力のある村となるための取り組みを続ける。
タンチョウ鶴居モデルの将来像
令和元年12月決定
保護のあり方 |
1. 村内外のタンチョウの生息状況を常に把握し、必要に応じて対応できる体制がある
2. 繁殖期の生息環境の保全、越冬期のねぐらや採食地などの把握・保全・整備が行われている
3. 給餌は適正なやり方を常に検討し、合意の上で取り組まれている |
農業との共生 |
4. タンチョウによる被害軽減の具体策が農業者に周知され、取り組まれている
5. タンチョウの存在を活用した取組により、農業者がプラス面を感じられるしくみができている |
地域振興 |
6. 鶴居村を訪れるすべての人が気持ちよくタンチョウを観察・撮影できる環境や情報が整備されている
7. 観光や写真撮影による生息地のかく乱や住民への不利益が防がれている
8. 観光収入や募金が、タンチョウ保護・環境整備に活用されるしくみができている |
地域住民のかかわり |
9. 村民がタンチョウの生態や共生のあり方について理解し、関心を持ちながら心豊かに暮らしている
10. 鶴居村の子どもが成人してもタンチョウにかかわることができている
11. タンチョウ保護の歴史の伝承や、タンチョウを題材とした文化的な活動が活発に取り組まれている |
今後の給餌のあり方(方針)
令和元年12月決定
【背景】
鶴居村では1952(昭和27)年より地域住民によるタンチョウへの給餌を続け、タンチョウとともに歩んできた歴史があり、文化的な側面からも深いつながりがある。
タンチョウの個体数は増加しつつあると思われるものの、冬期間の給餌なしでは現在の生息数は維持できないと考えられる。環境省では、国による給餌は将来的に全廃を目指す方針を示す一方で、地域合意に基づく適正な給餌は否定しないとの方針も示している。
【方針】
タンチョウ保護の発祥地としての責任と気概を持ってタンチョウ保護活動を継続していきたい。そのためには適正な給餌は必要不可欠と考え、国による給餌が終了しても鶴居村として何らかの形で以下のように給餌を継続する。
●タンチョウへの給餌について、地域はもとより広く社会の理解を得ながら行う
●給餌を継続するにあたっては、国や北海道、周辺自治体からの理解を得るとともに必要に応じて連携していく
●越冬期の自然採食地の把握・保全・創出を同時に進め、適正な給餌の方法を常に検討しながら実施する
この記事に関するお問い合わせ先
鶴居村教育委員会 社会教育課 社会教育係
〒085-1203
北海道阿寒郡鶴居村鶴居東5丁目3番地
電話番号:0154-64-2050
ファックス:0154-64-2900
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更新日:2025年01月28日