釧路湿原国立公園

更新日:2023年04月12日

ふたつの岬、見下ろせばそこは湿原。

一面に広がる湿原を高い場所から写した写真

釧路湿原がかつて海に覆われていた頃、岬であったことからその名がついています。標高が高く、釧路湿原のスケールと釧路川流域の川の美しい蛇行が充分に堪能できます。釧路湿原の数ある展望スポットの中でもその眺望は別格で、多少時間をかけてでも行ってみる価値は大いにあるでしょう。

(注意)天然記念物区域であり、民有地であるため立ち入りには文化庁と地主の許可が必要です。詳しくは鶴居村教育委員会(電話番号.0154-64-2050)までお問い合わせいただくか、鶴居どさんこ牧場の湿原探勝会をご利用ください。

青々とした湿原の中央に1本の曲がりくねった川が流れている写真

釧路湿原の特別保護区域に指定されかつて1920年代絶滅したかと思われたタンチョウが再発見された場所の一つ。長い間、人を簡単に寄せ付けないゆえの湿原の聖域と謳われる場所でもあります。チルワツナイ川の蛇行は水の大地釧路湿原の核心。その絶景と圧倒的な川の蛇行の美しさは言葉を失うほどです。馬か徒歩でしか行くことは出来ませんが、これも釧路湿原国立公園のひとつの姿です。

(注意)天然記念物区域であり、国有地であるため立ち入りには文化庁の許可が必要です。詳しくは鶴居村教育委員会(電話番号.0154-64-2050)までお問い合わせいただくか、鶴居どさんこ牧場の湿原探勝会をご利用ください。

湿原を楽しもう

温根内ビジターセンター

左:緑の草原が広がる中央に木製の道が奥へと続いている写真、右:一部がガラス張りになっている三角屋根をした温根内ビジターセンターの外観写真

JR釧路駅より(又はたんちょう釧路空港から)車で約35分。駐車場から徒歩3分のビジターセンターには、全長3.1キロメートル、約1時間半の木道コースがあります。そこには、ノビタキやシマアオジなど草原性の鳥が生息しています。夏は木道沿いにホタルの灯りを目にしたり、秋はタンチョウの声を聴きながら澄み切った空を眺め、冬は歩くスキーやスノーシューで散策もできます。

  • 鶴居村温根内 電話番号 0154-65-2323 入館料無料
  • 阿寒バス温根内ビジターセンター前下車徒歩3分
  • 営業時間 9時~17時(4月~10月) 9時~16時(11月~3月)
  • 休館日 毎週火曜日、12月29日~1月3日

湿原鶴居展望台

眼下に広がる湿原を高い場所から写した写真

異国の地を訪れたかのようなその眺望は、まるでサバンナのよう。春先には正面から朝日が昇り、霧に包まれた幻想的な湿原を目にすることができます。

上:全体がオレンジ色に染まり霧が立ち込める中に薄っすらと見えている木々の写真、左下:青空に大きな虹が掛かっている写真、右下:オレンジ色に染まった空が広がっている写真

ミツガシワ

1本の茎から複数の白い花が咲いているミツガシワの写真

氷河期の遺存種の一つであり、水中から茎を立てて3枚の葉を広げるのが特徴です。温根内木道で6月~7月にかけ見られます。

エゾイソツツジ

白い花を咲かせているエゾイソツツジの写真

主に高層湿原などに多く見られ、高さは低く1センチメートル程度の白い花をたくさんつけます。6月上旬~7月中旬まで、温根内で群生しています。

ホザキシモツケ

ピンク色の花を咲かせているホザキシモツケの写真

7月~8月にかけて木道はこの花の色で染まります。ふんわりとした感じで可愛らしい花です。

ヤチボウズ

モップのような塊が複数地表にあるヤチボウズの写真

湿原のスゲ類の根が結んで株化し、冬になり土壌が凍って持ち上げられ、やがて雪解け水によって周囲を削られ出来上がります。

エゾリス

黄色や白い花が咲く草原に立っているエゾリスの写真

木登りがうまく木から木へと身軽に飛び移る際、長くて幅広い尾を活用します。冬期間も活動するので注意して観察しましょう

エゾシカ

体に白の斑点模様がある3頭のエゾシカの写真

秋から春先までが出没のピーク。メスは集団で行動しています。運転中、道路を横断してきますので、周囲に注意して運転しましょう。