北海道の簡易軌道とは

更新日:2021年12月01日

北海道遺産について

 次の世代に引き継ぎたい北海道民の宝物を守り・育て・活用することを目的に、1997年に「北海道遺産構想」がスタートしました。
 2001年の第1回選定時に25件、2004年の第2回選定時に27件の北海道遺産が選定されており、このたびの第3回北海道遺産選定で15件のうちの1つに「北海道の簡易軌道」が選定されました。
 村民の皆様とともに「北海道の簡易軌道」の保全・活用の取組みを行うことにより、歴史的・文化的資源の魅力を国内外に発信し、鶴居村の魅力を高めていきたいと思います。

北海道遺産の選定理由

 この遺産は、北海道の近代開拓の運輸を基軸としたストーリーの一つであり、とくに大正後期から道東・道北を中心に国鉄線から開拓地へ毛細血管のように伸び、人々や農産物を運び、地域の発展に大いに貢献した鉄道遺産として評価しました。今も、当時の旅客輸送を担った自走客車などの実機や関連施設が残っており、地元自治体によるその保存と活用、釧路市博物館や鉄道愛好団体等と連携した、地域の歴史を次世代に引き継ぐための様々な熱意ある取組み、北海道内に残された遺産群に関する地域とネットワーク形成などへの活用といったシェアリングヘリテージに期待します。

(注意)シェアリングヘリテージとは、特定の個人や団体、地域によって所有・管理されている文化遺産を、観光や教育、企業活動などを通じて多様な人々とシェア(共有)することで、新たな価値を創造することです。特に地域を物語るストーリーを明らかにすることでシェアを促進することができ、持続可能な遺産の保全・敬称および地域の持続性や更なる発展を図ることが期待できます。

北海道の簡易軌道~次世代に伝える開拓遺産としての鉄路~

 大正末期から昭和40年代の約50年間、簡易軌道は北の大地の開拓を支えた。入植者の生活に欠かせない存在であり、今も多くの人々が記憶している。簡易軌道は農業・酪農地域の労苦と発展を語る上で、不可欠な存在であるといえる。村営軌道の遺産は、村の強みである美しい自然の保全との共生を推進するとともに、新たな地域資源を活かした観光の起爆剤となり得る。今後は、簡易軌道がかつて存在した他の自治体とも協力体制を構築し、全道的に簡易軌道の歴史を伝え、活用する仕組みをつくっていくことを視野に入れた活動を目指す。

沢山の人々が簡易軌道に乗り、1人の女性が見送っている様子の白黒写真
建物前に沢山の人が乗っている1台の簡易軌道が停まり、簡易軌道の前では男性が自転車を持ちあげている様子の白黒写真

北海道遺産の詳しい内容は下記をご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

鶴居村教育委員会 社会教育課 社会教育係
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北海道阿寒郡鶴居村鶴居東5丁目3番地
電話番号:0154-64-2050
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