こどもの事故防止と応急処置
子どもの発達と事故例
子どもの事故は、発達と結びつけて適確に対応することで大部分は防ぐことができます。
- 大人より視野が狭いので、空間を把握する力が足りません。
- 手に触れたものは、何でも口に持ってゆきます。
- 好奇心が強く、予想もできないような遊び方や、道具の使い方をします。
- 前後左右の判断ができず、とつぜん飛び出したりします。
- じっとしているのが苦手で、そのうえ注意力不足です。
転落・転倒 ・寝返りによる転落事故
- 階段やベランダ
- 窓からの転落事故
- 子ども用ハイチェアによる転落事故
- 自転車からの転落事故
家庭でできる応急手当
頭を打ったとき
傷口から出血しているときの手当は、ガーゼで傷口が閉じるように圧迫し、安静にして様子を見ましょう。意識がない、吐く、けいれんしているなどの場合には、すぐに救急車を呼び、吐物による窒息を防ぐために顔を横に向けて、体を動かさないようにします。もし、呼吸がない場合には、気道を確保して、人工呼吸をしましょう。また、いつまでも不機嫌な状態が続くようなときは、病院に行きましょう。頭を打った場合には、遅れて症状がでることがありますので、安静にして1日から2日は注意深く観察しましょう。
体を打ったとき
腕や足などを打ったときは、冷たいタオルで打った部分を冷やします。また、おなかを強く打ったときは、衣類を緩めて、動かしたり揺すったりせずに安静にして病院へ運びましょう。
誤飲・窒息
多い事故
- 日用品類…たばこ・小銭・おもちゃ・ボタン・電池 など
- 薬品類…洗剤・殺虫剤・化粧品 など
- 食品類…ピーナッツ・豆類・アメ・こんにゃくゼリー など
家庭でできる応急手当
チェックポイント
- 何を飲んだのか
- いつ飲んだのか
- どれだけの量を飲んだのか
- 顔色が悪いなどいつもと違うところはないか
- けいれんを起こしていないか
- 意識ははっきりしているか
- 誤飲したものの容器、袋、説明書などを持って行く
子どもが誤って何かを飲み込んだときには、水や牛乳を飲ませ、吐かせるのが原則ですが例外もあるので注意しましょう。
少量の誤飲ではほとんど無害なもの(1グラムまたは1ミリリットル未満)
酒、冷蔵庫用脱臭剤、保冷材、マッチの先端、ろうそく、インク、クレヨン、絵の具、えんぴつ、消しゴム、墨汁、粘土、糊、石けん、おしろい、口紅、化粧水、乳液、香水、ベビーオイル、ベビーパウダー、ハミガキ粉、シャンプー、へアートニック、シリカゲル、線香、蚊取マット、花火、靴墨
やけど
多い事故
- ポットや炊飯器による熱傷
- テーブルクロスを引っ張り、熱いものをかぶる
- 台所でのやけど
家庭でできる応急手当
まず、流水で痛みがなくなるまで十分に冷やします。早く冷やし始めるほど効果がありますので服を着たままでもかまわず冷やすようにしましょう。
皮膚が赤くなった程度のやけどをしたとき
範囲が小さく、赤くなった程度ならまず流水で十分冷やします。痛みがとれれば清潔なガーゼなどで覆うようにしましょう。
低温やけどのとき
湯たんぽやカイロなど比較的温度の低いものに長時間触れたためにできたやけどは、小さくても皮膚の深くまでやけどが進行していますので、冷やしながらすぐ病院に連れて行きましょう。
範囲が広いとき・深いとき
氷を入れたビニール袋や冷たいタオルで冷やしながら、救急車で病院へ連れて行きます。
いざという時に慌てないために
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この記事に関するお問い合わせ先
鶴居村役場 保健福祉課 健康推進係
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更新日:2021年12月01日